元ラグビー日本代表オーストラリア人ヘッドコーチが見出した日本人が世界で勝つ方法

エディー・ジョーンズ氏は2012年から2015年までラグビー日本代表のヘッドコーチを務めたオーストラリア人です。
1995年35歳の時に初来日し、その後東海大学ラグビー部監督に就任。
その後1997年に一度日本を離れ、オーストラリア、南アフリカで、プロチームヘッドコーチ、代表ヘッドコーチ、チームアドバイザー等として活躍。
2009年から再度来日し、サントリーラグビーチームのヘッドコーチとして日本選手権優勝等の結果を残し、2012年からは日本代表のヘッドコーチに就任。
2015年ラグビーワールドカップでは、強豪南アフリカ代表に勝利し24年ぶりのワールドカップ勝ち星を挙げるなど、日本代表の強化に大きく貢献しました。
現在は、イングランド代表ヘッドコーチを務めています。

ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング

ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング

 

今回ご紹介する本は、エディー・ジョーンズ氏が日本代表ヘッドコーチとして、ワールドカップでの勝利を目標に掲げ、日本代表を改革した軌跡についてまとめた本です。
日本代表ヘッドコーチに就任した2012年当時、日本代表は過去20年間ワールドカップで勝利が無く、体格的に海外の強豪国に劣る日本は負けて当然というマインドが、選手たちの間に蔓延していたといいます。
エディー氏は、日本人の強みと弱み、外国人監督して変えられることと変えられないことを緻密に分析しながら、日本人に合ったラグビーの戦い方や考え方、指導法を考えることに注力します。
勤勉さや俊敏性、チームへの連帯感を軸にした日本人らしいラグビーは、4年後のワールドカップで世界に衝撃を与える結果を残しました。

エディー氏は時間があるとよくビジネス書を読むらしいのですが、その理由が印象的でした。
ビジネス書にはどれも同じようなことが書いてあることは承知の上で、それぞれの本で少しずつ異なる様々な表現方法をみて参考にし、選手に指導する際に活用するとのこと。
選手を指導する上で、エッセンスとなる重要な指針を何度も繰り返し伝えることが大事ですが、より効果的に選手に届くよう、時と状況に応じて手を変え品を変え色々な表現方法で選手に指導するようにするのだそうです。

個々の選手の特徴や日々の状態をきめ細かく観察し、選手自身に考えさせ理解させる指導法は、他の分野にもそのまま繋がるもので、非常に参考になります。
自分自身も少ないながらも部下を持つ身として自分の至らなさに耳が痛くなるばかりですが、エディー氏も言うように、失敗をしながら前に進んでいきたいと思える一冊となっています。


エディー・ジョーンズ ラグビー日本代表ヘッドコーチ 2015.10.30


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