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超少額・超保守的 株式投資(株の選び方編)

前回は、元手が少額でも株式投資を始められる単元未満株投資についてご紹介しました。
今回は、「小額投資の方法はわかった。じゃあ何を買うか?」です。
 
まずは、普段自分が気になっているモノやサービスを提供している企業の株を買ってみるというのがやっぱり基本だと思います。
自分が普段から利用しているモノであれば、前と比べてよくなったとか、最近イマイチだとか、身近な生活の中で判断することができます。
自分が応援したいと思う企業を応援するということにもなります。 

細野真宏の世界一わかりやすい株の本

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細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編

細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編

 


そこからだんだんと、日経平均株価の数値を気にしたり、ニュースを見るようになったりするようになり、さらに投資の勉強を進めることができます。
あるいは、こんな画期的な新しい技術が開発された、将来はこんな発明が実用化されそうだ、といったニュースを見たときに、自分で将来性があると思えばその企業が上場しているか見てみて少し買ってみるのもいいと思います。
 
もう少し本格的に株式投資をしたいという場合には、
ファンダメンタルズ分析(企業価値を分析すること)やテクニカル分析(チャートの動き方を分析すること)といった分析をするのが一般的です。

ファンダメンタルズ分析とは、財務諸表などの情報を基に、その企業が十分利益を出しているか、経営が苦しくなっても耐えられるだけの資産を持っているか、この先どのくらいの成長が見込めるか、などの企業価値についての分析を行い、投資の是非を判断するスタイルです。

一方、テクニカル分析とは、今、株価がどういう動きをしているか(チャート)を分析して、過去のチャートの動き方の情報を基に、過去3日間こういう動きが続いたら、次は経験上こうなることが多いといった予想をし、投資するスタイルです。

ファンダメンタルズについてもテクニカル分析についても、本屋さんに行けば山のようにいろんな分析の本が出ています。
いずれにせよ、それなりに時間をかけて勉強する必要がありますし、絶対に正しい分析方法というのはないです。
 
身近なものやサービスといっても投資したいと思えるほどのものはそんなにないし、かといって分析するのもめんどくさい、もっと手っ取り早く投資したいという場合には、ETF(Exchange Traded Fund(上場投資信託))がおすすめです。

ETFは、投資信託の一種です。
投資信託とは、いろんな人から少しずつお金を集めてきて、ひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロが株式や債券などに投資・運用する商品のことです。
 
投資信託には、ETFのように指数(株式市場全体あるいは特定の銘柄グループの値動きを平均化して1つに集約したもの)に連動することを目指すインデックスファンド(パッシブ型投資信託)と、プロのファンドマネージャーがさまざまな分析により市場平均よりも高収益が出そうな株を選んで運用するアクティブファンド(アクティブ型投資信託)があります。

インデックスファンドは、ただただ市場平均と同じを目指すように投資先を構成すればよくシンプルなので、アクティブファンドに比べて信託報酬(手数料)が安い(1%以下)のですが、運用結果についても、プロが運用するアクティブファンドよりも結果的には平均すると運用成績が良いという話もあります。
 
投資信託は、通常証券取引所に上場されていないため、株とは別の売買手続きとなります。
ただし、個別株のように証券取引所に上場されている投資信託もあり、それがEFTです。
ETFの中では、日経平均株価東証株価指数TOPIX)等の市場平均に連動するものが一般的です。
ETFには、投資家側からすると小額でのリスク分散が可能というメリットがあります。
自分ひとりで日経平均の225銘柄全てを買うのは大変ですが、ETFならそれが可能になります。

1つの会社の株に投資した場合には、ヒット商品が生まれ株価が跳ね上がる可能性もありますが、一方で不祥事や経営難などで暴落する可能性もあります。
ETFの場合には大負けしない代わりに短期で大勝ちすることもないので、ある程度の長期投資が前提となります。
 
ただし、日本株はここ数年かなり上昇していて、日経平均も昨年15年ぶりに20,000円に達し、成熟した日本経済全体がこれからそれほど成長するとも思えません。
下のグラフの通り、日経平均はバブル後の株価としてはかなり高い水準になっています。f:id:ryo-report:20160117215407p:plain

出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

戦後の高度経済成長期には、徐々に日本全体の経済が成長し、みんなの生活が豊かになり、給料が上がっていくという中で、株価も上昇してきました。
しかし、これからは個別の企業が成長し世界を席巻することはあっても、日本全体として成長していくというのはなかなか難しいと思います。

これからの日本株投資としては、下記の本で紹介されているように、これから成長しそうな元気のある企業を自分なりに選ぶか、そういう趣旨で運用している投資信託に投資するのが有効な選択肢になりそうです。 


ただし、日本の外に目を向ければ話は別です。
海外の株式市場は日本のように成熟して停滞しているところばかりではありません。
特に、新興国市場については、まだ経済が安定していないため、リスクもありますが、過去数十年で日経平均がじわじわと上昇したように、その国の経済成長に比例して株式市場も成長していくことが見込めます。
個人的にはインドなんかはこれから数十年人口が増え続けるのでいいんじゃないかと思ってます。
 
そして、東証には海外株の市場平均に連動するETFもあります。
Yahooファイナンスから東証に上場している海外株式・債券に連動するETF一覧を簡単に確認することができます。
ETF - Yahoo!ファイナンス

 
見てみると、アメリカ、イギリス、スイス、ロシア、韓国、中国、ロシア、ブラジル、タイ、マレーシア、インド、南アフリカなどなど、意外といろんな国のETFが上場していることがわかります。
またこの他に、新興国、欧州、先進国といった少し大きなくくりで上場しているETFもあります。

海外株式を購入する方法としては、現地の証券会社に口座を開いて株を購入する方法の他に、日本にいながら、日本の証券会社から直接海外の個別株を購入することも可能になってきています。
ただし、手数料が最低でも数千円かかることが多いのがネックです。

その点、東証に上場している海外ETFは、特別な手続きなしに、日本株を買うのと同じように低い手数料で売買が可能ですのでお手軽です。
もっとも東証の海外ETFは、単元株数が少なく、単価も低いので、単元未満株で購入する必要はないかもしれません。。

今回紹介したのは、ローリスク・ローリターンな投資ですが、銀行に預けておくよりは良いリターンを得られる可能性があるし、投資をすると勉強にもなります。
僕も最初は「日経平均って何?」ってところからのスタートでしたが、株式投資を始めてから、その意味や値の推移、日々のニュースに注目するようになりました。

株式投資というと、初心者にとっては、高額の元手と専門的な知識が必要というイメージがありますが、実際にはいろんなやり方があるので、可能な範囲で少しずつ始めてみるのもありだと思います。