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淀工グリークラブ

高校時代に合唱部だった僕にとっての憧れの存在、
それが淀川工科高校グリークラブでした。
グリークラブというのは男声合唱のことです。
淀工というと文科系では吹奏楽部が全国的に有名ですが、
グリークラブNHKコンクールや全日本合唱コンクールで金賞受賞など

数々の実績を残しています。
 
当時、年に一度の県の講習会で、
淀工グリー顧問の高嶋先生が講師として教えに来て下さったことが

淀工グリーとの出会いでした。
その指導が、笑いあり涙ありのとても楽しいもので、それでいて本格的で、
それがきっかけで、淀工グリーの演奏を聴くようになり、
その高校生離れした圧倒的な演奏と独特のやさしい世界観に衝撃を受けました。
 
合唱というと、中学校のクラス対抗合唱コンクール等のイメージで
混声合唱が一般的になじみがあるものだと思いますが、
他にも、女性だけ・男性だけの女声合唱や男声合唱もあります。
女声合唱には女声合唱の、混声合唱には混声合唱の良さがありますが、
個人的には、淀工グリーのように洗練された男声合唱が一番耳に心地よいです。
 
女声合唱だと、どうしても高音のところがキーンとなってしまったり、
混声合唱だと、女声と男声という異なる声質のハーモニーを構築するのが

難しかったりします。
その点、低音から高音まで一貫した音色で重厚なハーモニーを聴かせる男声合唱
うまく噛み合うと他にない安定感と美しさが出てきます。
男声合唱で鍵となるのは、高音の質と歌うときの冷静さです。
 
もともと音域がすごく高い人は別ですが、
そうでない場合には、訓練を積まないと、

なかなか安定した良い高音を出せるようにはなりません。
喉を絞めつけて無理やり出したり、

芯のない裏声になってしまったりするのが普通です。
僕自身も混声合唱をやっていて、

声質が高めなので最初高音のテナーを歌っていましたが、
結局高音の出し方が習得できず音域が広がらなかったので、

テナーから低音のバスへ移動しました。
 
歌い方というか表現のしかたも大事です。
男声合唱の場合、女声や混声に比べて力強い重厚な合唱曲が多かったりするので、
気合が入りすぎて叫ぶように歌ってしまったり、

胸だけに響かせすぎてしまったりして、ドスが効いた感じになりがちです。
それはそれでよさもあるのですが、

行き過ぎると歌い手のただの自己満足になってしまいます。
特にハーモニーを大事にする合唱の場合には、

情熱的な歌で熱のこもった表現をするときでも、

いかに内面を冷静に保って歌うことができるかが大事です。
 
上質の高音と響きのある丁寧な歌い方を身に付けるには、
表現が難しいのですが、腹筋で支えて顔全体に響かせながら、

体全体で声を出すことが重要です。
こればっかりは、地道な発声練習で身に付けるしかありません。
下記のNHKコンクールの動画にもあるように、

淀工グリーでは、未経験者を半ばだまして(?)入部させ、一から鍛えるため、

一人前に歌えるようになるまで基礎訓練に徹底的に時間をかけると聞きました。


良き指導者の元で、部活という毎日練習できる環境で、
高校生がひたむきに訓練を積み重ねるからこそ、

淀工グリーの美しいハーモニーが生み出されるのだと思います。
練習はとても厳しいと思うけど、もし高校に戻れるなら是非行ってみたいです。
 
NHK合唱コンクール(平成4年度)での発表
発表後の高嶋先生と生徒さんへのインタビューも面白い。

「IN TERRA PAX」より「OH MY SOLDIER」(大阪府立淀川工業高等学校) 

 

ときにはこんな面白い歌も(くそまじめに)歌ってる。

嘉門達夫 怒りのグルーヴ~童謡編~ 


そして淀工グリーの代表作はなんといっても「ファイト!」。
現役の高校生とOBとの共演ですね。
高嶋先生の熱の入った指揮がいいです。
伴奏もプロフェッショナル。

ファイト! 

 

最近は高嶋先生も高校教諭としては退職されて、

部員も少なくなってきてきてるようですが、
毎年1月に開かれてる定期演奏会は今年も開かれるんでしょうか。

機会があれば僕も一度行ってみたいです。