ハノイ市バスの乗り方

ハノイ市内の移動といえば、車、バイク、自転車、タクシー、セオム(バイクタクシー)、市バスが主な交通手段です。
地下鉄やモノレールはまだありません。

運転手つきの車があれば非常に便利ですが、通勤には社用車を使用しても、休日の移動は自分で探す必要があります。
バイクや自転車を運転している日本人の強者もいますが、ハノイの交通事情でバイクや自転車を運転するのはかなりの勇気が必要です。
会社によっては、バイクの乗車を禁止している企業もあります。

そうなると外国人の移動手段としてはタクシーがメインになります。
タクシーの初乗りは10,000VND(50円)前後と安いですが、それでもある程度長距離を移動すると、100,000VND(500円)~200,000VND(1,000円)くらいかかってしまいます。
そこで登場するのがバスです。
ハノイ在住の日本人で利用している人は少数派ですが、僕はよく利用してます。

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バスの値段は路線によって違いますが7,000VND(35円)~9,000VND(45円)位。
料金は同一区間であればどこまで乗っても一律。
タクシーで100,000VND(500円)とか150,000VND(750円)かかる距離でも50円以下で済みます。
もし目的地までのバスがなくても、途中までバスで行って、そこからタクシーに乗り換えて節約することも可能です。
 
料金が一律のため、長距離になればなるほど割安感が出ます。
たとえば、空港からハノイ市内までタクシーなら400,000VND(2,000円)位、乗り合いバスなら50,000VND(250円)位、市バスなら8,000VND(40円)。
(ただし大きなスーツケースとかを持って市バスに乗ろうとすると乗車拒否されることがあるので注意)
市内からバッチャン焼きで有名なバッチャンまで、タクシーなら200,000(1,000円)~300,000VND(1,500円)位、市バスなら15,000VND位(1回乗換えを想定)。

このように安くて財布にやさしいバスですが、突っ込みどころは満載です。
・汚い。特に床が薄汚い。
・社内で運転手の思い思いの音楽やラジオが流れている。
・乗客と車掌、運転手が大声で世間話をしているときがある。
・バス停でもないところで突然一分くらい停止して、運転手や車掌が食べ物や飲み物を路上で買ったりするときがある(乗客も怒らない)。
・乗降時に完全に停車しない(ので乗車次第容赦なくスピードが上がるし、停まってから席を立っていては降車できない)。
・降車ボタンの数が少ない(ただし押してなくても降車は可能。)。
・車内に次のバス停を表示する電光掲示板が基本的にない(ベトナム語の音声案内のみ)。
・乗客間のパーソナルスペースがすごく近い。混雑していると自分が手を掛けているつり革に、平気で上から手をかけてこられる。
・スリが発生する(僕は被害にあったことはないけど混雑時の乗り降りの際は注意した方がよい)。
・はっきりした時刻表はない(〇時から〇時までの間の運行で、〇分毎という情報のみ)。
・市販のバスマップでは路線が非常にわかりにくい。
・バス停の間隔が遠いので目的地の最寄りにバス停がなくて、前後のバス停から徒歩で結構な距離を歩くときがある。
・上りと下りで路線が結構離れてるときがある(一方通行の道が多いため)。
・値上がりが激しい(ここ数年で3,000VNDの区間が5,000VNDに値上がりし、さらに7,000VNDに値上がり)。
などなど日本のバスの常識では考えられないことが結構あります。
 
だけど良い点もあります。
バスは、基本的には学生の交通手段としての利用が多いのですが、一般の利用者も結構いて、お年寄りが乗ってきたら学生は即座に席を譲るし、譲らなくても強制的に車掌に席を立たされます。
そして、譲ってもらったお年寄りも当たり前のようにその席に座ります。
稀にお年寄りが乗車してきたことに気付いた乗客(学生)が、座っている乗客に声をかけているときさえあります。
日本だとなかなか譲らない若者も多いし、譲っても遠慮してなかなか座ってくれない人や、時には気分を害す人もいたりしてめんどくさいけど、それがないのはすごくいいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが乗り方の説明に入ります。
 
まずはバス停でバスを待つ。
青い看板がバス停。

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最近は次のバスが何キロ手前まで来ているかを示す電光掲示板があるバス停も増えてきた。

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バスが来たら、前のドアから乗車。
バスがバス停に近づいたらすぐに近寄って勢いよく乗りこむことが大事。
(タイミングが遅れると乗らないものとしてそのまま進んでしまう)
 
身体のバランスに神経を配りながら(乗車後すぐに勢いよく発進するため)、できるだけつり革などを早く見つけ、つかまりながら奥に進み、空席があれば着席する。

車掌が集金に来るので料金を払う。
車掌はグレーの上着を着ている。
料金はバスの窓に書いてある。
ハノイでは同一車両が常に同区間を走っているので、料金の表示も窓に書かれている)
料金はだいたい7,000VND。8,000~9,000VNDの区間もある。

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 (右前の席に座っているのが車掌)

 

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 (窓に表示されたバス料金)

車掌に現金を渡すとチケット(安っぽい紙きれ)をもらえる。
もらう時に車掌がチケットの端をちぎるので使用済みであることが分かる。

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お金は、できればちょうどを持っているのがベスト。
なくてもせめて50,000VNDくらいまでの紙幣で払ったほうが無難。
大きすぎると、車掌がお釣りを十分に持っていなかったり、小額紙幣を数えるのに手間がかかって嫌がられたりする。

ちなみに7,000VNDの区間で、10,000VNDを払ってお釣りをもらおうとすると、車掌から「2,000VND(ハイギン)持ってる?」と言われることが多い。
10,000VNDではなく、12,000VNDの支払いにし、お釣りの支払いを5,000VNDにしたいらしい。
他の乗客のおつりの支払いに大量の1,000VNDや2,000VNDが必要なので、できるだけ1,000VNDや2,000VND紙幣を確保したいみたい。
 
降りるときは降車ボタンを押して、早めに真ん中の降車ドアの前に移動して待ち構え、いつでも降りれる状態を確保する。
降車ボタンが押せなかった場合でも、降車ドアの前に立ち、運転手にミラー越しに降りるオーラを示していれば問題なく降りれる。
降車ドアが開くと同時に勢いよく乗り込んでくる乗客に遭遇する場合があるが、負けずに降りきる。
バスと歩道とのスペースからバイクが侵入してこないか注意しながら、
身体のバランスをとりながらリズミカルに降りる(完全に停車していないため)。

降りる場所はわからなければ車掌に事前に言っておいて、近づいたら知らせてもらうというのでもできるけど、できれば自分でスマホGoogle Mapを使用しながら降車地点を確認するのがベスト。


以上、少し大げさな表現もあって、難しそうに見えるかもしれませんが、乗り方を知って実際に乗って慣れていけば全然大丈夫です。
機会があれば是非乗ってみてください。
 
今回はバスについての一般的な情報と乗り方について説明しましたが、次回はバスの探し方について説明します。


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