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『逆境を笑え』

メジャーリーガー川﨑宗則選手の『逆境を笑え』を読んだ。
いつもすごくポジティブで、元気印として活躍している印象が強い選手。
ユーモアあふれるインタビューやパフォーマンスがYou Tubeでも話題になっていて、
僕も腹から笑わせてもらった。


MLB 川崎逆転サヨナラ ヒーローインタビュー Kawasaki 20130526 - YouTube


マリナーズ ムネリンのノリノリダンス - YouTube

アメリカでの野球を2年間経験した、
当時32歳の川﨑選手がつづった野球への思いと生き方は、
すごくポジティブなんだけど、それでいてすごくリアリスト。
だから一歩一歩着実にステップアップして活躍してこられたんだろうなと思う。
 
体が細く無名だった高校時代から、自分がプロになるための道筋をはっきりと意識。
まずは大学に進んで、最先端のトレーニングをして、プロの身体をつくる。

そして、プロテストを受ける。
そのために高校3年間は誰にも明かさず、
プロテスト第一関門となる50m走と遠投をひたすら追求していたというエピソードは、
描いた未来に向かって一歩ずつ前向きに進んでいく彼の生きざまを象徴している。
(実際には、ホークスのスカウトからその才能を見抜かれて高卒でドラフト4位で指名されるんだけど。)
 
突然のドラフト指名でプロの世界に放り出され、ホームシックになり、
周りの選手とのレベルの違いに愕然として野球を辞めたいと思ったこと。
渡米1年目の開幕前にメジャー昇格へのプレッシャーで眠れなくなったこと。
落ち込むことや悩むことだってもちろんあるけど、言い訳をしない。
やせ我慢をして、強がって、前に出る。
そんなまっすぐな生き方と思いが文体に表れている。
生きざまに芯があって、読んでいてときどき涙腺が熱くなってしまった。
 
川﨑選手が持つ底抜けの明るさと前向きさは、
根っからのプラス思考でもなければ付け焼刃のサービス精神でもない。
目の前のことに没頭すること。
自分自身の為に頑張ること。
そのひたむきさから生み出される力強い明るさだ。
 
落ち込んだ時にまた読み返したいと思える一冊だった。

逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法

逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法

 

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